DS1-01 | 実時間高速ビジョンプラットフォーム IDP Express ~高速現象の自動ビヘイビアマイニングツールを目指して~ |
石井抱、顧慶毅、高木健(広島大学)、田嶋健司、清水一弘(フォトロン) IDP Expressは、2台カメラからの512×512濃淡/カラー画像及びFPGA回路による処理結果を2000fpsでPCメモリに高速転送することにより、HFR映像記録と実時間画像処理を同時実現した高速ビジョンです。例えば、長時間かつ高速に連続稼働する生産機械における異常動作に対するドライブレコーダとして、そのインシデント解明の時間短縮等に直結する等、様々な分野での次世代自動ビヘイビアマイニングツールとして期待されます。 |
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DS1-03 | GPU実装に基づくリアルタイムステレオビジョンシステム ~リアルタイム・高精度・簡便な3次元計測システムを目指して~ |
三浦衛(東北大学)、札野欽也(NECソフトウェア東北)、伊藤康一、青木孝文、滝沢寛之、小林広明(東北大学) ステレオカメラを用いた3次元計測システムは、レーザーを用いたシステムと比較して安価で簡便な装置で実現できるため、様々な分野で高い需要があります。開発したシステムでは、高精度かつ高速な3次元計測を実現するために、位相限定相関法 (Phase-Only Correlation: POC) に基づくステレオ画像対応付けをGPU (Graphics Processing Unit) 上に実装しました。本システムを用いることで、約10,000点の3次元点をサブミリ精度かつ15 fpsの速度で計測できることを実演いたします。 |
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IS1-14 | 高精度位相計測システムによるがん細胞識別 ~光路長変化量で正常細胞とがん細胞を見分ける新しい顕微鏡~ |
阿部耶依、平松敬太、渡邉恵理子(電気通信大学) 生体細胞を染色・前処理なしで計測する技術が求められています。 我々は、染色などの前処理を必要としない上、位相unwrapping処理の不要な光干渉を利用した位相計測システムを構築しました。このシステムでは、空間分解能1μm以下、1 nm 以下の微小な光路長変化から数波長を越える光路長変化量まで高いダイナックレンジでの位相計測が可能です。本発表では、本システムによって、正常細胞とがん細胞を簡易に識別できる可能性を得たので報告致します。 |
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IS3-02 | 超解像自由視点画像合成の高速化実装 ~任意の視点から見た画像を高解像度で高速合成~ |
浜田宏一(東京大学/日立製作所)、高橋桂太(電気通信大学)、苗村健(東京大学) 超解像自由視点画像合成技術は、任意の視点から見た画像を合成する自由視点画像合成に、再構成型超解像を応用した技術です。高解像度で任意の視点から見た画像を自在に合成することが可能となります。本研究では、グラフィックプロセッサユニット(GPU)を用いた並列実装と、アルゴリズムの工夫により、 160x120画素の入力画像4枚から320x240画素の超解像自由視点合成画像1枚を100ms程度で合成可能としました。 |
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IS4-13 | ワンショットマルチスペクトル画像撮影のための高精度マルチバンドデモザイキング ~普通のカメラのように手軽にマルチスペクトル画像撮影~ |
紋野雄介、田中正行、奥富正敏(東京工業大学) 近年、RGB画像より多くの分光情報を観測するマルチスペクトル画像撮影が注目されています。しかしながら、既存のマルチスペクトル画像撮影システムは高価で煩雑であり、産業界での普及には至っていません。本発表では、安価で簡便なワンショットマルチスペクトル画像撮影システムを提案します。提案システムでは、高精度なマルチバンドデモザイキング手法の開発により、1回の撮影で、色再現性が高く高画質な5バンド画像が取得可能です。 |
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DS1-17 | 多数のラインLED を用いた光源切替位相シフト法による高速高精度形状計測 ~高速・高精度・小型・安価な三次元形状の時間変化計測用4Dカメラ~ |
森本吉春、柾谷明大(4Dセンサー)、浅井大介(ヒカリ) 1. 光学的な格子投影法です(高速) 2. 格子の解析は位相シフト法です(高精度) 3. 位相シフトは、格子を固定して、多数のLED光源(特許申請)を切り替えます 液晶やピエゾステージを用いず、移動機構がありません(高速・小型・安価) 4. 全空間テーブル化手法(特許)を使います 計算しないで表を見るだけで三次元座標が得られます(高速) 5. 表を作ったときと同じ光学系を使うので、少々の誤差はキャンセルされます(高精度) |
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DS2-12 | カスタマイズ可能なハンドジェスチャインタフェース ~あなただけのTVリモコンを作ります!~ |
島田敬士(九州大学)、山下隆義(オムロン)、谷口倫一郎(九州大学) 手の形状や動きを利用して機器を操作するためのハンドジェスチャインタフェースの実現に向けて、先行研究の多くでは画像認識性能や認識処理速度の向上に目を向けられていました。これに対して本研究では、"ユーザにとって使いやすいインタフェースとは何か?"という点に注目しています。ハンドジェスチャによるTVリモコンを題材として、ユーザにインタフェースを自由に設計できる機会を与えることで、「覚えやすい」、「操作しやすい」という利便性を追求したハンドジェスチャインタフェースを実現します。 |
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IS2-07 | 高解像度レーザレーダと画像の統合による歩行者認識 ~交通事故死傷者を削減する高度な運転支援の実現に向けて~ |
城殿清澄、内藤貴志(豊田中央研究所)、三浦純(豊橋技術科学大学) 交通事故による死傷者を削減するため、歩行者との衝突を防止する運転支援システムの開発が進められています。システム実現のためには車載センサを用いて精度よく歩行者を認識する技術が必要です。そこで、本発表ではレーザレーダとカメラ画像を用いた高精度な歩行者認識手法を提案します。レーダと画像から検出した歩行者候補の信頼性を正しく判定して統合することにより、検出性能を大幅に向上できることを確認しました。 |
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IS2-16 | 対象物と類似物の識別性能を最大化する画素群を用いた高速物体検出 ~紛らわしい類似物に囲まれても,目的の物体だけを素早く正確に見つけ出す~ |
櫻本泰憲、斎藤正孝、橋本学(中京大学) テンプレートマッチングの新手法を開発しました。 従来の手法と異なり、対象物画像の中から選び出されたごく少数の画素だけを使用することで、これまでと比べて100~1000倍の高速化を実現します。このとき、対象物体に似た偽の物体画像をサンプル学習させることによって、対象物体と類似物体の違いを明確化できる画素が優先的に抽出されます。本発表では、識別機能が格段に強化された画像マッチングアルゴリズム手法をわかりやすく紹介いたします。 |
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IS4-19 | 焦点スキャン画像群による動的シーンにおける新たな三次元運動認識手法 ~液体レンズが拓く三次元動き推定への新たなアプローチ~ |
松崎翔太、奥寛雅、石川正俊(東京大学) 本発表では、ミリ秒の高速な応答を持つ液体可変焦点レンズの利用を前提として、動的なシーンにおける対象物体の新たな三次元運動認識手法を提案します。本手法では、あるシーンにおける焦点位置の異なる複数の画像を一つの三次元データとみなし、そのようなデータ間のオプティカルフローを計算することによって対象の動き推定を行います。従来では難しかった高速な焦点スキャンによる新たな三次元運動認識へのアプローチを提案します。 |
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主催:画像センシング技術研究会 (会長:輿水大和)実行委員長:久野義徳