聴いて得する話題の宝庫! オーガナイズドセッション
画像センシングシンポジウムでは、画像研究者の関心が高いテーマを選び、その分野で、活発に最先端の研究されている講師をお招きし、基礎から応用まで幅広く講演をしていただくオーガナイズドセッションを設けております。できるだけ理解しやすいように、講師の方には専門家以外の聴講者向けに発表を工夫していただくことを心がけていただき、テーマの分野をよくご存知の方も全く知らない方も楽しめるセッションを企画しております。
セッションによっては、講演後にパネルディスカッションを設け、会場の皆様と共に研究・開発・ビジネスにおける課題を議論するスタイルを目指しています。ぜひ、多くの方のご参加を期待しています。
画像処理だけでいいの?これからは識別器!
6月7日 10:30~12:30
オーガナイザー:㈱東芝 前田賢一氏
従来、識別器が用いられる場面は、文字認識や顔認識などの限定した分野が中心でした。そこでは、対象となる文字や顔は別の方法で検出・切出しが行われた後であるという仮定がありました。最近では、有名なViola-Jonesの研究がきっかけとなり、特定の物体の検出にも識別器が用いられるようになっています。 また、従来の線形識別器に加えて、非線形のカーネル法や、組合せによるアンサンブル法も登場しました。
今回のパネルでは、統計学、機械学習、部分空間法の各側面から、それぞれの分野の第一線で活躍中の方にパネリストをお願いし、画像処理を中心として、最新の識別器の動向を紹介し、議論を深めたいと考えています。
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[スピーカー]
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山口大学 |
浜本義彦教授 |
東京工業大学 |
杉山将助教授 |
筑波大学 |
福井和広助教授 |
ここまで来た! メディア解析・検索技術の最前線
6月7日 15:00~17:00
オーガナイザー:国立情報学研究所 佐藤真一教授
画像内容検索(Content-Based Image Retrieval)技術が提案されてから15年、今まさに、デジタルカメラ、インターネット、デジタル放送などにより、人々が扱う画像・映像などのメディア情報が世の中にあふれており、メディア検索技術の実現が嘱望されています。しかしながら、Yahoo!やGoogle等の画像検索サービスやYouTubeなどの映像検索サービスでは、主としてテキストに基づく検索技術が利用されており、本当の意味でのメディア検索が実現できているとは言えません。メディア情報の内容検索技術の研究開発の動向はどのようになっていて、一体この技術は今後利用可能になってくるのでしょうか。
本オーガナイズドセッションでは、メディア解析・検索にたずさわる4拠点から講師を招き、その研究動向、本格的な実用化に肉薄している最前線、実際のビジネス展開へのビジョンなどについて探求します。
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[スピーカー]
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NTT |
森本正志氏 |
NHK |
八木伸行氏 |
日立製作所 |
廣池敦氏 |
ジャステック |
太田忠雄氏 |
ITSの最前線:路車協調ITS
6月8日 10:30~12:30
オーガナイザー:名城大学 山田啓一教授
ITS分野の新たな動きとして、路車協調ITSの研究開発が実用化に向けて活発化しつつあります。路車協調ITSは、自分の車両に搭載したセンサからセンシングできる情報だけではなく、自車からは直接にはセンシングできない情報も併せて用いることにより、これまでの自律型のITSの枠を超えようという取組みです。自車からセンシングできない情報としては、例えば交差点における交差車両の情報が挙げられますが、さらにはインターネット上に存在するさまざまな情報まで、その可能性は広がります。
このオーガナイズドセッションでは、路車協調ITSでどのようなことが実現されようとしているのか、またそれらへの画像センシング技術の応用可能性について、この分野で先導的な研究開発をされている講師をお招きし、会場の皆様とともに考えてみたいと思います。
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[スピーカー]
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日産自動車 |
福島正夫氏 |
デンソー |
時津直樹氏 |
オムロン |
阪本禎宏氏 |
始まった!組み込み型画像処理のフロントランナー
6月8日 15:00~17:00
オーガナイザー:奈良先端科学技術大学 木戸出正繼教授
携帯電話、車載電子機器、デジタル家電など画像処理機能を持つ組込み機器が増えています。端末側に高度な処理機能を持つことは、来るべきユビキタス社会においてもインフラとして重要です。省スペース、省エネという制約のもとで、処理を高速にするために、SIMD型プロセッサを複数もつLSIが登場しています。このようなLSIは、高級言語でプログラムを書き、最適化をコンパイラにゆだねるだけでは、一般に高速な画像処理が実現できません。また、汎用的なLSIでも、メモリや処理パワーが制限されている場合があり、効率の良い処理を実現するためには、アルゴリズムレベルから実装レベルまで、きめ細かな工夫が必要です。今回、最前線の組込み画像処理を実践的に研究開発されている3人の方をメーカからお招きし、組込み機器における最先端の画像処理手法についてご紹介していただきます。組込み画像処理における、課題や今後の展望を会場とともに熱く議論したいと思います。 |
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[スピーカー]
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日本電気 |
岡崎信一郎氏 |
三菱電機 |
田中昭二氏 |
東芝 |
谷口恭弘氏 |
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