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特別企画
SSII2015ハイライト発表

SSII2015ハイライト発表のご案内

第21回画像センシングシンポジウム(SSII2015)で発表される研究開発成果の中から、同時開催されている画像センシング展への多くの参加者に向けての直接的なアピールを図るべく、特に注目度の高い画像センシング技術やシステムに関するものをピックアップし、多くの参加者が集まる画像センシング展内の講演ブース(パシフィコ横浜 画像センシング展 会場内 特設セミナールーム)において、「SSII2015ハイライト発表」と題して、ご紹介する機会を設けました。

これを通じて、SSIIが目指して参りました、最先端技術の実用化への橋渡しの役割を、さらに進めることができるのではないかと期待しております。ショートオーラルセッションでは聞けない、踏み込んだ内容をご紹介いただけますので、是非こちらもご聴講下さい。

なお、本プログラムの聴講は無料ですが、第21回画像センシングシンポジウム(SSII2015/アネックスホール)へのご入場は有料となります。

SSII2015 ハイライト発表 プログラム

ハイライト発表 プログラム(6月11日)
ハイライト発表 プログラム(6月12日)

ハイライト発表 (6月11日)

6月11日(水) 13:30~14:20
1F 画像センシング展 会場内第2セミナールーム

DS1-02 13:30~13:38
超解像バーコードリーダー:画素限界を超えて読取る
~1低画素の1次元バーコード画像を超解像処理により読み取り可能に~
堀田和也(電気通信大学),鈴木裕太(電気通信大学),西 一樹(電気通信大学),白井直哉(オプトエレクトロニクス),丑木 崇(オプトエレクトロニクス)
バーコードリーダーには、レーザースキャン方式と共にカメラ撮影によるイメージスキャン方式が普及しています。後者は読み取り性能がカメラに依存してしまい、特に細いバーコードに対しては、解像度不足で読み取れないという問題がありました。本研究では、そのような1次元バーコード画像に対して、ブロック分割と超解像処理を施すことにより読み取り性能を大幅に向上させ、処理の最適化を行うことで実システムに実装しました。
※画像センシング展内 デモンストレーションゾーンで、展示を行っています。(10~12日)
DS1-01 13:40~13:48
2in1カメラシステム
~1台のカメラで望遠と広角を同時に撮影~
小野 修司(富士フイルム)
「2in1カメラ」は、1台のカメラで広角と望遠や、遠景と近景を同時に撮影することができる世界初の技術です。 メカ駆動や切り替え機構を必要としませんので、従来のカメラを2台並べる方式や、ズーム・切り替え方式に比べて、サイズ・コスト・制御性・耐久性に優れます。 会場では、広角望遠2in1、遠近2in1の試作カメラを展示します。
※画像センシング展内 デモンストレーションゾーンで、展示を行っています。(10~12日)
IS1-21 13:50~13:58
全球パノラマ画像を用いたSfMによる3次元復元システム
井上優希・田平 創・杉浦貴行・鳥居秋彦・奥富正敏(東京工業大学)
多視点画像からの3次元復元は応用先が広く、さまざまな分野で注目されています。 ただし、一般的なカメラを用いて広範囲を復元しようとすると、画角が狭いために大量の撮影が必要になります。 本研究では全球パノラマ画像を入力として、画像の歪みを考慮したStructure from Motionを行い、屋内外を問わず効率的で安定した復元を実現します。一般的なカメラを組み合わせて用いることで、広範囲を効率的に復元しつつ必要な場所のみ密に復元することができます。
IS1-10 14:00~14:08
偏光情報の画像認識処理への応用
笠原亮介・伊藤 泉・小林正典(リコー)
光の偏光情報は、輝度情報、色情報と別に利用できる物理量であり、近年この偏光情報を取得できるカメラが開発されています。我々は、偏光情報を用いて画像認識処理を行うことにより、輝度のみの場合と比較して認識性能を向上出来ることを確認しています。 今回、いくつかの例をもって、誤検出率の一桁低減など画像認識における偏光情報の効果を報告します。今後輝度情報・色情報だけでは精度に課題がある様々な用途に向け、偏光情報を用いた画像認識処理の進展が期待されます。
IS1-33 14:10~14:18
波面符号化法による焦点深度拡大技術の応用
長嶋千恵・塚田敏彦(豊田中央研究所)・伊藤邦彦(デンソーウェーブ)・北角善美(デンソー)・小松進一(早稲田大学)
2次元コードリーダの読取り範囲を広げるために、波面符号化法の適用を試みた。波面符号化法は、位相板(特殊レンズ)を用いることで対象物までの距離によらず同じボケ方をする画像を取得し、 画像処理により焦点の合った画像を復元する手法である。シミュレーションと試作により、撮像素子ノイズの影響を考慮した位相板を開発した。試作した深度拡大光学系では、焦点深度は2.2倍となり、読取り距離範囲は約5倍に拡大されることを確認した。

ハイライト発表 (6月12日)

6月12日(木) 13:30~14:20
1F 画像センシング展 会場内第2セミナールーム

DS1-05 13:30~13:38
マルチバンドプロジェクタを用いた多重画像投影
~人ごとに異なる番組を視聴できる不思議なテレビ~
村松晃司・野々山誠人・坂上文彦・佐藤 淳(名古屋工業大学)
我々は見る人ごとに異なる映像を視聴可能な、新しい映像提示技術を提案します。 この方法では、観測者の視覚特性に合わせて提示映像を合成することで、人ごとに異なる映像を提示することができます。さらにこの技術を用いて左右の目に異なる映像を提示すれば、裸眼立体視も実現することができます。展示ではビデオカメラと人間に異なる映像を提示するデモを行っていますので、ぜひお越しください。
※画像センシング展内 デモンストレーションゾーンで、展示を行っています。(11、12日)
DS2-05 13:40~13:48
Deep Convolutional Neural Network を用いたスケーラブルなクラウド型顔認証システム
~クラウド技術とDeep Learningの技術を応用した,柔軟かつ高負荷に耐えうる顔認証システム~
古森崇史(ABEJA Inc.)
Webやクラウド技術とDeep Learningの技術を組み合わせることで、高性能かつ大量のトラフィックを処理可能な顔認証のシステムを構築しました。必要なときに、必要なだけの計算能力を並列に確保することができ、WebAPI経由で利用できるため、非常に簡単にDeep Learningの技術をアプリケーションに組み込むことが可能です。
※アネックスホール 2F SSII 会場内で、展示を行っています。(11, 12日)
IS1-37 13:50~13:58
手書きスケッチによる直感的な資料検索システム
中洲俊信・山地雄土・柴田智行・井本和範(東芝)
多くの書類の中から目的の資料を探すとき、資料の大まかな外観をたよりにすることはありませんか?本システムでは、同じ感覚でデジタルデータの資料を検索する方法を実現します。検索クエリとして手書きのスケッチを利用し、図や表といったオブジェクトの位置や大きさを直感的にシステムに与えます。多くのユーザに書いてもらったクエリのスケッチから、統計的に主要な表現パターンのみを認識対象とする仕様を策定し、手書きに特有な変動にロバストな認識を実現しました。
IS2-04 14:00~14:08
スマートフォンを用いた肌状態評価システムの撮影装置改良に伴う評価手法の再検討
神戸美智子・田口 亮(名古屋工業大学)・服部公央亮・保黒政大(中部大学)・梅崎太造(名古屋工業大学)・松岡建志(マクセルスマートコミュニケーションズ)
本システムは、スマホにアタッチメント式カメラを装着するだけで手軽に肌判定ができます。 従来、専門知識と高価な撮影装置を必要としましたが、スマホで撮影した肌画像をサーバー側に送るだけで、詳細な肌分析結果とそれに対する専門家のアドバイスが得られます。現在、iOS、Android用アプリケーションとしてネットサービスを展開しています。本発表では評価精度の向上に寄与した「キメ評価手法」と「色補正手法」について解説します。
IS2-03 14:10~14:18
ウォークスルー型指静脈認証技術の開発~人が集中する入場ゲートでセキュリティの向上と混雑緩和の両立が可能に~
松田友輔・三浦直人・長坂晃朗・宮武孝文(日立製作所)
駅や空港などでの本人確認時の混雑を解消する手段として,ウォークスルー型の指静脈認証技術を提案します.本技術では歩きながら指を提示できる装置形状を実現しながらも,指の位置と姿勢の変動に応じたLED光源のリアルタイム制御により鮮明な指静脈画像の撮影が可能になります.また,複数の指の静脈パターンを照合に利用することで認証精度を向上します.本技術は,高いセキュリティが必要な場面でのスムーズで正確な本人確認,なりすまし防止を実現します.