リーマンショックをきっかけに始まった100年に一度の世界同時不況と新型インフルエンザの勃発にも関わらず，昨年度のSSII09は，900名の参加者を集め成功を収めることができました．企業からの参加が多い本シンポジウムにおいて，各企業の経営が厳しい中，重要学会として参加すべきと選んでいただいた方が，ほとんどだったのではないでしょうか．16年目を迎える画像センシングシンポジウムが，確かな情報を参加者に伝えてきた歴史が，このような逆境においても支持された理由と考えます．心から感謝するとともに，今年度もその期待を裏切らない内容でSSII 2010を企画・運営をいたします．画像センシング技術は日々進歩し，着実に応用が広がっています．機械が人の目の機能を超える性能を持つことも近い将来実現するに違いありません．そのような予感を感じさせる多くの技術発表を聴講できる場としたいと思います．景気は底を打って，回復基調にあると言われている中，2010年度こそ再生と復活の年度になるよう祈念するとともに，画像センシング技術の新たな飛翔の年としたいと思います．そのきっかけとなるチュートリアル，インタラクティブ＆ショートオーラルセッション，オーガナイズドセッション，特別展示としていきます．たくさんの発表応募と参加をお待ちしています．

 

SSII2010実行委員長：堀 修（ (株)東芝）