SSII2010 第16回 画像センシングシンポジウム

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参加のご案内

特別展示 6月10日(木)~11日(金)

会場:1F 画像センシング展会場内 SSII2010特別展示ブース


 ※ 画像はクリックで拡大できます

DS1-1
聞き手の様子を見ながら作品の説明をするミュージアムガイドロボット
~誰が答えを知ってるの?質問相手を選ぶガイドロボット~

 小林貴訓, 柴田高志, 星洋輔, 鴇田憲, 久野義徳(埼玉大)

美術館などで、観客に作品の説明をするミュージアムガイドロボットが注目されています。ロボットが、人間の学芸員と同じように、観客を引き付けて魅力的な説明をするためには、振り向きなどの非言語行動や質問を効果的に織り交ぜ、観客と円滑なインタラクションを行えることが重要です。本展示では、実際の学芸員による絵画作品の解説方法を分析し、学芸員と同じように、答えを知っていそうな観客を選んで、質問をしながら説明ができるガイドロボットを展示します。

DS1-2
3D ロボットアイ
~小型で高速なロボット用3次元カメラの紹介~

 林真司, 西郷知泰, 柴田進((株)マクシス・シントー), 梅崎太造(名工大)

産業用ロボットなどによる製品組立て・加工の自動化が進む中、未だ人の手作業で行っている現場も多くあります。それらの分野に対しては3次元的な認識が必要となるものが多く、3次元計測に対するニーズが高まっています。3次元計測を行うカメラ『3Dロボットアイ』はコンパクトな構成で産業用ロボットや設備に搭載が容易であり、またストロボ発光光源を用いて移動・変形する物体のその瞬間の3次元計測が可能なカメラです。本展示では、3Dロボットアイの用途のひとつとしてバラ積み部品の認識・ロボットによる自動つかみ取りのデモを行います。

DS1-3
ダイレクトステレオイメージアライメントによる3次元実時間推定
~平面姿勢推定・モーション推定・サーフェス生成を実時間処理~

 杉本茂樹,大久保淳司,奥富正敏(東工大)

本特別展示では、ステレオ画像を用いた平面姿勢推定、カメラ運動推定、および3次元サーフェス生成の各技術を、実時間で行うシステムを提示します。本システムで利用する「直接法」は、特徴点対応に基づく手法と比較して、高精度な推定が期待できるという利点がありますが、一般に計算コストが大きく、従来技術では実時間推定は困難でした。本システムでは、精度を損なうことなく高速化する技術を開発し、これらの実時間推定を実現しました.

DS1-4
複数フレームを利用したリアルタイムビデオ超解像処理
~撮影とともに画質が改善する!~

 魏大比,田中正行,奥富正敏(東工大)

過去の複数フレームを利用し、リアルタイムでビデオ超解像処理を行うシステムを開発した。本システムは、過去の情報を利用しているため、撮影開始直後の画質改善効果は大きくないが、撮影開始後間もなく、画質改善効果が確認できる。約25[fps]で画像を撮影しながら、リアルタイムで超解像処理が可能である。カメラで撮影しながら、オンラインで超解像処理が可能なため、例えば、検査装置などへの応用が期待される。

DS1-5
ノイズやシーンチェンジにロバストな再構成型超解像
~複数のフレームを利用した超解像の実用化に向けて~

 竹島秀則,金子敏充(東芝)

筆複数のフレームを利用した超解像の実用化を目指した新しい対応点推定の手法を提案し、提案手法に基づく超解像で得られた映像を展示します。提案手法では、まず理想サンプリング点を対象フレーム上に並べて配置し、次に、各理想サンプリング点の位置に適した画素を、複数のフレームからそれぞれ見つけ、それらのうち最適な画素を1つ選択します。理想サンプリング点という新しい考え方を導入し、対応画素を2段階で絞り込むことで、ノイズなどにロバストな超解像を実現します。

DS1-6
魚眼レンズ補正用IP コアの製品化とその応用
~魚眼レンズの歪みを補正して直感的な映像を!!~

 鈴木量三朗(ザイロン d.o.o.)

魚眼レンズを通した画像は端にいくほど歪んでますよね。それがまた絵的に面白い。でも、それって人間から見ると直感的ではありませんね。特に車用のモニターにそのまま使ったら、魚眼で画角が広いのはいいのですが、運転をサポートするには向いていません。かえって、危なっかしくなってしまうかも。そんな時に重宝するのがここで紹介する魚眼レンズ補正用IP コア logiLENS。 ハードで補正しながら、一秒間に20枚以上のなめらかな映像を再生します。セキュリティ関連にも応用が出来そう。この高クオリティの製品を是非みていってください。

DS1-7
新生児用呼吸機能モニタリングシステム
~赤ちゃんの命を救う画像センシング技術~

 倉見義幸(芝浦工大), 伊藤裕司, 名取道也(国立成育医療センター), 青木義満(慶応大)

早産児の呼吸機能は不安定であり、常時呼吸状態をモニタすることが必要です。我々は、FG視覚センサを用いて、新生児の胸腹部の上下動を呼吸波形として取得しながら、新生児特有の異常呼吸である‘周期性呼吸の頻度’、および‘非周期性呼吸の周波数と振幅の安定性’を解析・評価するシステムを開発しました。今回、特に呼吸領域推定・トラッキング技術と、波形解析アルゴリズムに焦点を当てた実機展示を行います。

DS1-8
手持ちカメラによるダイナミック3Dシーンにおける適応的デブラーリング
~劣化で読めなかった文字が読めるようになる~

 山口拓真(日本信号),川崎洋(鹿児島大),福田悠人(埼玉大),古川亮(広島市立大),
 Peter Sturm(INRIA Grenoble)

移動しているものを対象として撮影した動画像や、カメラを手に持って撮影した場合には、動きによって発生してしまうボケ(モーションブラー)が含まれることが多い。また、一般的なシーンには様々な奥行きに物体が存在することも多いため、奥行きによってはピンボケ(デフォーカスブラー)が含まれる。これらの両ブラーを除去する効果的なアルゴリズムによって、動画像の劣化を大幅に改善した。

DS1-9
ベクトル焦点法による関心度計測、混雑検知システム
~人の動きを追跡し、商品への関心や混雑の検出を行います~

 奥真一,大川一朗,小野透, 渋谷覚(技研トラステム)

商業施設において顧客の商品への関心を知ることは、マーケティングにおいて重要な要素となります。本システムは人の動きを追跡することで関心度を計測し、PC上にてモニターすることができます。また同様の技術を用いて混雑検出システムを開発しました。これは施設における混雑を検出し、施設の係員や顧客に注意等を促す、または機器を制御することができます。本展示ではリアルタイムに処理される2つのシステムをご覧いただきます。

DS1-10
カーナビゲーション用SoC向け画像認識エンジン
~カメラを搭載した次世代の車に向けて~

 城戸英彰, 村松彰二(日立製作所),
 齊藤清一, 星恭彦, 浜崎博幸, 中村敦, 山本哲弘(ルネサスエレクトロニクス)

車両にカメラを搭載して画像認識によって車内外の環境を監視・認知する車載カメラシステムが注目されています。本展示では、その様なシステムに向けたカーナビゲーション用 SoC「SH-Navi3」に搭載した画像認識エンジン「IMP-X」をご紹介いたします。当画像認識エンジンを用いた、ステレオカメラによる視差画像算出や、レンズ歪みの補正、物体検知のデモンストレーション等を展示致します。

会場案内

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特別展示 6月10日(木)~11日(金)

会場:2F SSII2010 特別展示ブース


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DS2-1
裸眼用3次元ディスプレイ
~自然でスムーズな3次元立体画像を表示するシステム~

 堀米秀嘉((有)ホーリーマイン),梅崎太造(名工大),纐纈竜真, 林攀梅, 井上光輝(豊橋技科大)

ホログラフィに近い自然な立体映像を表示することが可能な、3次元ディスプレイシステムを開発した。1台のプロジェクターと1枚のホログラムスクリーンによるシンプルな構成でありながら、異なる自由な視点から自然でスムーズな高空間解像度の3次元立体映像の表示が可能である。今回の展示では、フルカラーに対応した新しいシステムの紹介と、3次元計測画像を直接システムで立体表示するデモンストレーションを行う。

DS2-2
3次元テレビ映像取得・表示システム
~実用フェーズに入った3次元テレビ映像入出力の最新技術~

 岩舘祐一(NHK放送技研),藤井俊彰(東工大),堀越力(NTTドコモ)

OS2「今度こそ本当に実用化?3次元テレビ・立体テレビ」の講演者による特別展示として、3次元テレビのための映像取得・表示のためのシステムを展示します。3次元映像入力のためには、対象の3次元情報を入力しなければなりませんが、その手段としては複数視点から同時に撮影することが最有力です。これを行うためのミニスタジオを展示します。さらに、そのような3次元映像を表示するためのデバイスの一つとして、インテグラル式立体像表示装置を展示し、さらにこの装置のために多視点映像を変換する技術を紹介します。小型3Dディスプレイとして、2.5インチの8眼3Dディスプレイを展示し、携帯サイズの3Dディスプレイではどういったコンテンツが効果的かをデモで示します。

DS2-3
複数台のプロジェクタ・カメラを用いた動きのある物体の
3次元形状計測システム
~運動する物体の3D計測技術~

 阪下和弘,大田雄也(阪大),川崎俊央(埼玉大),佐川立昌(阪大),古川亮(広島市立大),
 川崎洋(鹿児島大), 八木康史(阪大)

運動による筋肉の変化や、物体が破裂する瞬間の解析などに、動きのある物体の3次元計測手法が求められています。本システムでは、複数のプロジェクタとカメラにより、動きのある大きな対象の形状を計測します。各プロジェクタから平行なラインのパターンを投射し、カメラで観測されたライン同士の交点から、線形演算により形状を復元します。本展示では、会場で撮影した画像から物体の3次元形状を復元する様子をデモします。

DS2-4
駆動鏡面を用いた超高速アクティブビジョン
~1/1000秒オーダで好きな向きに視線をコントロールできるカメラ~

 奥村光平,奥寛雅,石川正俊(東大)

カメラのとらえる映像の方向を視線と呼び、視線を制御できるカメラをアクティブビジョンといいます。従来より存在するカメラ自体を動かすタイプのものはカメラの重量より高速に視線を制御することはできません。我々は光学的に視線を制御することのできるアクティブビジョン、サッカードミラーを開発しました。これにより従来は撮ることのできなかった高速な運動物体を継続的に観察することができるようになりました。

DS2-5
人の検知・認証システム
~音声認識技術のセキュリティ分野への転用~

 梅崎太造,田口亮(名工大),葛谷幹夫,保黒政大(中部大)

これまで、音声の発声時間長の正規化アルゴリズムとして知られるDPマッチングや線形予測分析(LPC)技術を用いた安価な人の検知・認証システムを開発し、既に携帯電話・ノートパソコン・ドア錠・メモリスティック等の組み込み装置として実用化されてきた。今回の展示では、より高精度な認証装置として開発を進めている非接触型指紋・静脈認証システムとネットワークを利用した自己管理型の動体検知・認証システムを紹介する。

DS2-6
歩行方向にロバストな人体検出
~より実用的な人体検出システム~

 井尻善久, 日向匡史, 小西嘉典, 栗田真嗣, 小竹康代,青位初美, 勞世竑(オムロン(株))

本展示は、歩行方向によらず、背景の変化にも対応できると同時に、30fps以上の処理速度で高精度に人体トラッキングするシステムである。本展示で紹介する技術は、弊社従来技術と比べ、カメラに対して直進だけではなく横向き等、様々な向きの人物に対して、検出精度が改善されている。これにより、より正確に様々な人物をより高精度に追跡することができるようになっている。

DS2-7
画像処理による総合架線検測装置 Catenary Eye
~電車のトロリ線の具合をカメラで自動判定~

 藤原伸行,渡部勇介,庭川誠((株)明電舎)

電車の安全運行には、電車へ電気を送っている架線(トロリ線)の状態が健全であることが欠かせません。本展示では電車の屋根上に搭載したCCDカメラとラインセンサにより撮影した画像を解析することで、架線の状態を自動的に検査する総合架線検測装置Catenary Eyeを紹介します。この装置は既に複数の鉄道会社様に使用され、鉄道設備保全の一翼を担っています。

DS2-8
自動車用タイヤの外観検査技術
~ゴムタイヤ製造工程への画像処理技術の応用~

 輿水大和,藤原孝幸(中京大情報理工学部),大谷和(日本機材(株)),
 水草裕勝(中京大人工知能高等研究所),
 今田宗利(シャープマニファクチャリングシステム(株))

一般的に自動車用タイヤはひとつのメーカであってもサイズ、形状、デザインが多種存在しており同じ種類、サイズ、製造ロットのタイヤでも自然の素材によるバラツキや製造工程による要因から1本毎に表情や形状は異なる。そこで、照明環境と画像処理システムをそれぞれ工夫することによって、画像処理検査が困難な自動車用タイヤ製品の検査を実現した。本展示システムにおいては、照明条件や計測面の不均一さだけではなく、製造上必要なタイヤ内面に存在する模様に影響されず、周期的パターンをはじめとする自動車タイヤの製造上必要な模様を認識し、欠陥を検出できている。