SSII2015 プログラム委員長 諏訪正樹 (オムロン)
第21回画像センシングシンポジウム(SSII2015)の開催に先立ち、プログラム委員を代表いたしましてご挨拶申し上げます。SSII2015のキャッチコピーは「共創 そして 創展 ~技術革新で社会課題に挑戦!~」です。まずはこの言葉に込めた思いを述べさせていただきます。
SSIIでは、これまでに画像センシング技術の基礎から応用まで多岐にわたる研究開発成果を、産学官の密な連携のもとで創出してきました。このような成果を過去20年にわたり生み出し続けることができた秘訣は、「実用化を鮮烈に意識した問題設定」「問題の本質に踏み込んだ技術解決策の追及」「産官学の垣根を越えた真摯かつ忌憚なき議論の継続」にこだわり抜く風土にあると信じてやみません。そしてこの素晴らしい風土をこれからも育んでいくべく、その想いを、「共創」(=社会の役に立つ問題や本質的な技術解を切磋琢磨の中で共に創出する)および「創展」(=新たに創り出された大切な技術の種を、世の中で役立つ形にまで展開・発展させる)という言葉に、SSIIの両輪の象徴という形で込めてみました。
SSII2015では、20周年を記念した特別講演におきましては「見える」「見えない」という視知覚を通じた画像センシングの本質を、またオーガナイズドセッションにおきましては画像センシングの実用化における新たな潮流を、ご参加いただく皆様の議論の一助にとご用意いたしております。また120件の最新成果発表に加えチュートリアル講演会や新鋭研究者スポットライトセッションなど数々の企画を通じて、鮮度あふれる技術コンテンツをご提供する予定です。どうぞご期待ください。