特別展示

特別展示  6月11日(木) 安心・安全・便利な社会に貢献する画像システム

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DS1-1
動画像処理方式人間検知を用いた改札装置
~複数カメラで頭頂点を高速追尾し、人間の位置・身長を計測~


 池田 明・小嶋 仁・川邉 恵一(日本信号)

自動改札機、入退出管理ゲートにおいては、人数計数、通路内の人位置把握、不正防止に対し、 より高い性能が求められています。 本装置は通路側方に取り付けた4台のカメラで通行者の頭頂点を追尾し、 3角測量の原理で身長や通路内位置を検出します。 今回は、本人間検知と、ICカードのタッチ不要な「タッチレス」、 ドアの代わりに光と音声で不正通行を抑止する「イメージ・バリア」を組み合わせた 改札機コンセプトモデルを展示します。

DS1-2
混雑度計測システム
~混雑エリアをひと目で判別~


 柳川 由紀子・高塚 皓正・山下 隆義・勞 世竑(オムロン)

駅や商業施設などにおいて,ホーム上やホールなどのエリアの混雑状況を知ることは安全上重要です. 本システムは,混雑状況を知りたいエリアを撮影したカメラ画像から混雑状況をリアルタイムに計測し, 見取り図上に示すことで混雑エリアが一目でわかる視認性のよい混雑度計測システムです. 本展示では,会場に設置したカメラを用いて混雑度計測をリアルタイムに行う様子を実演いたします.


DS1-3
高速な人体トラッキングシステム
~監視カメラがまた賢くなります~


 山下 隆義・勞 世竑(オムロン)

駅や商業施設などの公共の場に多数の監視カメラが設置されており、 十分に有効活用できていない。 本システムは監視カメラの映像から人物を高速に検出し、トラッキングするシステムである。 これにより、人数のカウントや不審行動人物を検出することができる。 本展示では会場に設置したカメラまたは記録映像から人物を高速に検出し、 追跡する様子をデモします。

DS1-4
顔画像による複数属性のリアルタイム推定
~あなたの顔から読み取れる情報は?~


 植木 一也・藤田 光洋(NECソフト)

店舗において客層を分析したいというニーズに対し,カメラ映像から来場者の年齢や 性別を認識することが求められています.本展示では,監視カメラ相当の低解像度の カメラから取得した人物の顔画像から,その人物の複数の属性を自動で推定するシス テムを紹介します.推定する人物の属性としては,従来技術である性別や年齢に加 え,顔角度,眼鏡やサングラス,マスクの有無を含め,リアルタイムでの判定を実現 しています.

DS1-5
監視カメラシステム Fine Vision XDシリーズ
~ハイブリッドレコーダおよびカメラ組込みの画像認識アプリケーション~


 伊藤 誠也・佐伯 崇・数井 誠人・三好 雅則・小林 祐一(日立製作所)

映像監視セキュリティは、金融機関や流通店舗、ビル・オフィスなどで適用されるシステムです。 現在では、監視カメラを見ない日は無いというほど、様々なシーンで運用されています。 本展示では、「監視カメラシステム Fine Vision XDシリーズ」に搭載の 組込み画像認識アプリケーションについてご紹介します。 ハイブリッドレコーダやカメラを用いて、 動体検知や滞留検知などのアプリケーションを実演いたします。


DS1-6
高速3次元計測
~ ~


 柴田 進・林真司・西郷知泰(有限会社ミュースカイネット)・梅崎太造(名古屋工業大学)

DS1-7
ドライバの操作認識
~車が見守るあなたの危険な操作~


 伊藤 隆文・石川 貴洋・斉藤 友則・森本 寛(デンソー)

交通事故の主な要因である,ドライバのミスにつながる様々な状態を事前に 察知・警告できる技術が求められています.本展示では,運転席上部に設置 したカメラから撮像した車室内映像から,ドライバの上半身の特徴点(両肩、 両肘、両手首)を抽出し,ドライバが行っている操作をリアルタイムで認識 するシステムを紹介します.展示では実際にコックピットを構築し,コック ピット内で行うドライバの操作をリアルタイムに認識した結果を画像と音声 で示します.

特別展示  6月12日(金)常識を覆す"超"画像システム

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DS2-1
実時間動画像超解像処理システム
~低解像度の映像を大画面にきれいに表示!~


 魏 大比・田中 正行・奥富 正敏(東京工業大学)

近年,テレビやディスプレイなどの大画面化が著しい.しかしながら,ワンセグ 放送など多くの映像は,大画面に表示するためには解像度が不足している.本展 示では,時刻の異なる複数の画像を利用して,動画像(映像)の解像度を改善す る超解像処理システムを発表する.新たに高速アルゴリズムを開発し,GPUなど を利用することにより,QVGAサイズ(320x240)の動画像を15fpsの実時間で超解像 処理を行い,大画面に表示することを可能にした.

DS2-2
画像の自己合同性を利用したフレーム内再構成型超解像
~新たな画素を創造して鮮鋭に画像を拡大~


 松本 信幸・井田 孝(東芝 研究開発センター)

近年,テレビやPCなどの表示デバイスの大型化,多画素化が進み,DVDなど,低解像度の画像を拡大表示すると画像の粗さが目立つようになりました.本展示では,画像が1枚の場合にも適用できる再構成型超解像方式を紹介します.これは,画像の自己合同性に着目して,入力画像のエッジ付近の画素値を同じ画像の別の点の標本値として配置することで標本点の密度を高める手法です.SDサイズのコンテンツを入力として,HDサイズに拡大した映像のデモを行います.

DS2-3
小型・軽量・高速な3D カメラ Cartesia
~顔や全身を 3D 測定するヒューマンメトリクス技術~


 亀嶋 英人・西尾 裕志・佐藤 幸男(スペースビジョン)

Cartesia(カーテジャ)はスペースビジョン社が独自開発した超小型・軽量の 3D カメラです。 本展示ではフェイススキャナとボディスキャナを紹介します。 フェイススキャナは Cartesia を2 台備えており、高精細な顔の 3D 画像を わずか 1.5 秒で撮影します。また、Cartesia を9 台備えたボディスキャナは、 コンパクトで持ち運びがとても簡単な世界初のスキャナです。独自技術を 駆使することで、死角の少ない最適なカメラアングルと3.6 秒の高速撮影を実現しました。

DS2-4
インテリジェント・ビジョンセンサ:IVS
~画像特徴量を用いた高速制御用カメラモジュールとその応用~


 宅見 宗則・松井 克宜・高本 尚宜・向坂 直久・豊田 晴義(浜松ホトニクス)

FAロボット等のアクチュエータはミリ秒単位での制御が可能となっているが、 その能力を十分に活かすためには、高速に制御信号を出力できるビジョンセンサモジュールが 必須となっている。 我々は、1kHzの高速読み出し可能なセンサを設計開発し、 得られた画像をリアルタイムで演算処理して出力する小型機能カメラモジュールを構築した。 レイテンシ評価実験を行った結果、ほぼ1フレーム後に演算結果を出力できることを確認した。 本モジュールが高速な応答(レイテンシ)を持つことを示すデモ装置により 本装置の有効性を示す。 また、いくつかの応用事例を紹介し、本センサの基本機能や応用例を幅広い分野への応用を進めたい。

DS2-5
ゴム工業製品表面の周期的パターンの検出技術


 輿水 大和・藤原 孝幸(中京大学)・谷 正之・大谷 和(日本機材)・今田宗利・水草裕勝(中京大学)

一般的にゴム工業製品は黒いものが多く、天然ゴム等を使用しているものに関しては自然の素材によるバラツキが 存在しており、照明を工夫してもその表面を画像計測することは非常に困難である。 そこで、照明環境と画像処理システムをそれぞれ工夫することによって、 計測が困難なゴム工業製品の検査を実現した。本展示においては、欠陥検査のデモンストレーションではなく、 本展示システムで対象とするゴムタイヤにおける正常な周期的縞模様を特定し検出する。 また、製品毎に異なる正常な模様の検出が可能となれば、ゴム工業品検査の様々な展開が可能となると考えている。

DS2-6
類似画像検索システム「EnraEnra」
~大規模画像アーカイブのための検索プラットフォーム~


 廣池 敦・秋良 直人・松原 大輔(日立製作所 中央研究所)

画像特徴量に基づく検索技術が提案されて既に10年以上経ちます。 日立製作所では、「検索技術は、大量のデータを対象にしてこそ価値が生まれる」という 信念の下に、大規模画像アーカイブを対象とした検索・データ管理のためのプラット フォーム技術を開発してきました。 今回の展示では、Web上から収集した5,000万件を超える画像を対象としたデモを行い、 「量をこなしてこそ得られる効果」を示そうと思います。

DS2-7
ピアノ演奏CGアニメーション
~リアルで自然なピアノ演奏動作の解析とCG表現~


 長田 典子・合田 竜志・新田 浩人・釘本 望美・藤村 武史・古屋 晋一・片寄 晴弘・巳波 弘佳(関西学院大学)

ピアノ演奏をCGアニメーションで表現する技術が,コンテンツ制作や音楽教育などさまざまな分野で求められています.本展示では以下の4つの技術に関してデモンストレーションを行います.
(1) モーションキャプチャを用いたピアノ演奏動作の計測
(2) リアルタイムレンダリングによるピアノ演奏CGアニメーション生成
(3) 最適化アルゴリズムを用いた演奏動作の自動生成
(4) 演奏動作データに基づくテレビアニメ制作支援「のだめカンタービレ巴里編」
(C)二ノ宮知子・講談社/のだめカンタービレ2製作委員会